六月八日について

六月八日の森は
コナラやヒノキの青葉の木々に
梅雨の走りの優しい雨が降り注ぎ
緑が滴っている
林床には柔らかいこもれびが射し
淡い緑の草草のなかに
小さな白い花や草イチゴの赤い実が
そっと息づいている
耳を澄ませば
あたりは小鳥たちのさえずりで満ちている
モンシロチョウが開花した
野アザミを求めてさまよう
草草の陰から野兎が飛び出し
あっという間に木立の中に消えていく
小さなせせらぎは水量を増し
力強い流れとなる
クロモジを手折ってみると目覚めるような
華やかさが香り立つ
六月八日の森は 若い生命にあふれている

森を想う暮らしのご提案

六月八日とは

九州 大分で林業を営む久恒山林から生まれた、森と人とのライフスタイル提案ブランドです。

梅雨の走りの優しい雨が降り注ぐ六月八日の森では、春の芽吹きから成長を続けた多様な植物は、
水の恵みを受けほっとひと息つき、虫や鳥や動物たちは恋の季節を迎え元気に飛び回ります。

そのような生態系豊かな生命にあふれる森つくりを支えるために、
森の恵みを感じるもの・天然自然・有機無農薬・大分の農林産物にこだわり、
「森を想う暮らし」を実感していただけるものづくりを行います。

森のちから

なぜ、人は植物から癒しをもらうのでしょうか。
それは、百万年を越える年月を人が森の中で生きてきたから。
町をつくり森を出て、暮らし始めたのは
長い歴史からするとほんの最近のこと。
人には、森を本来の居場所と感じる遺伝子が
備わっているのでしょう。

森のめぐみ

いつも変わらず、どっしりとたたずむ森ですが、
生態系豊かな森は私たちに様々な恵みをもたらしてくれます。

  • 元気な樹木の根は地中深くに伸び、山崩れが起こらぬよう地面をしっかり固定してくれます。
  • 雨水はたっぷりと栄養を含む土壌で浄化され、湧水となり人々へ豊かな水を運びます。
  • 人が生きていくための住まいをつくる木材を提供します。
  • 植物は二酸化炭素を吸収し酸素を放出するので、地球温暖化防止に効果をもたらしています。
  • 気候変動の緩和や汚染物質の吸収、防風防音など快適環境をつくっています。
  • 森林浴やハイキング、キャンプなどの場を提供し、人々に安らぎと元気を与えてくれます。
  • 森は生物に生息・生育の場を提供し、それにより多種多様な遺伝子・生物種・生態系が保全されます。

九州大分の森の香り

じっと根を張り動くことのできない樹木たちは、
傷つくと自らの身を守るためフィトンチッドという
森林の香り成分を発散する知恵を持ちます。
九州 大分は森の成長に適した温暖で自然豊かな土地。
しかし大分の森の樹木たちにとって、
その環境は決して穏やかではありません。
幹から吹き折れるほどの台風の強い風、立ち枯れるほどの
夏の日照り、梢を折るほどの水分をふくむ重い雪。
温暖な気候ゆえ葉や幹に巣食う虫・菌や日照を奪い合う
他の植物たちなどにも暮らしやすく、
厳しい生存競争に曝されています。
九州 大分で育つ樹木たちは、このような過酷な環境のなか、
自らを守り生き抜くために力強く、
香り高く成長していくのです。

ものづくりの場

六月八日のものづくりの場は、
大切に守られてきた日本の情緒残る古い家。
ここから産みだされるものは、
森の恵みを感じるもの
天然/自然
有機無農薬
大分の農林産物
にこだわっています。
生産者の顔が見える安心・安全なものを提供し続けます。

細部に丁寧な木細工が施されている久恒家
大正13年築の木造の近代和風建築
平成13年 国指定登録有形文化財

「我此土は安穏にして、天人常に充満せり」

どんな困難なことがあっても、我々が生きているこの世の中は、天人が充満していて、
我々をお守りくださっている。だから「未来は必ず良くなる」ということを信じて、
日々誠心誠意、世のため人のためという気持ちを持って、努力して生きていけばいい。
そうすれば、壁は徐々に乗り越えられるの。祖父の時代、描かれた書。
その教えはもう一度「六月八日」をベースにして事業に活かされます。

森を守り続けていくこと

持続可能な森林経営とは

近年、生活のなかで、様々な木材製品が鉄、コンクリート、石油製品へと姿を
変えていきました。そして安価な外材が輸入され、日本の森は人々の日常から遠いものとなり、
森を管理することもままならぬ状態となっていったのです。

土壌を守り清涼な空気と水を育む森は、人にとって生きる上で必要不可欠な
ものであり、森の恵みを活かす日本の文化が今また見直されつつあります。

現在、久恒山林では“森を想う暮らし”をテーマに次の世代につながる森林
経営に取り組み、住宅建材となる杉、檜を育てるとともに、
その間伐材・葉・小枝までつかったアロマ事業を展開し、森を育ててきたからこそ伝えていけ
る“森の素晴らしさ”を直接皆様の暮らしへとご提案してまいります。

100年・200年先の日本の森を守ること。
長く日本人の身近にあった森との日々が再来することを願って。

会社案内

久恒山林株式会社

〒871-0027
大分県中津市上宮永4丁目3番地1

TEL0979-22-7944
FAX0979-22-2822

代表取締役 久恒雄一郎

事業内容
  • 山林経営事業
  • アロマ事業