森と香りの素材

私たちの森を育てる仕事の中で得られる植物たちや、森の恵みを得て農薬を使わず、
有機肥料だけで育てられた大分の農産物を、収穫から蒸留まで、自社にて丁寧に行っています。
水蒸気蒸留法のみで抽出された精油は、私たちを癒してくれる自然な香りです。

森を育てること

人が利用するための木を数十年かけて育てる森の仕事。
だけど、いつも自然豊かであってほしい。
私たちの森の仕事です。

  1. 植える

    先ずは苗畑で作られた苗木を、山へ植えます。植える前には、植えた苗木が元気に育つようにするために「地拵え」と呼ばれる雑草などを整理する作業をします。植える時期は春や秋が一般的です。全く木がない場合にはスギの場合、100m×100mの枠の(1ha)の中に、およそ3.000本を植えるのが普通です。白い棒状のものは鹿が苗木を食べないように守るヘキサチューブというものです。

  2. 下刈り

    植えた苗木はまだ弱く、はえてくる雑草などに負けてしまいます。このため、雑草をかりはらったりして、苗木の成長を助けます。この作業は植えてから5〜10年くらいまで、苗木が雑草などに負けなくなるまで続ける必要があり、また、雑草が一番生い茂る夏場に行う作業のため、非常に暑く大変な仕事です。

  3. 除伐,ツル切り

    このころには、自然に生えてきた灌木などの樹木が、植えた樹木の成長を邪魔するようになってきます。そのため、育てようとする樹木の成長を妨げる他の樹木や雪などで曲がってしまったり、途中から折れてしまっている樹木や、木の幹にからみつくツル性植物を伐る除伐作業が必要になります。

  4. 間伐

    植栽、下刈、除伐をおこなってきた樹木は、順調に成長を続け、20〜30年くらいたつと、混み合ってきます。この混み合った状態が続くと、林の中は暗く、地面まで光が届かなくなるので、下草が生えない状態になり、様々な弊害が生まれてきます。それを防ぎ、樹木を太く育てるために、植えた木をある程度きり隙間をあけてあげる「間伐」という作業をします。「六月八日」の檜、杉の商品はこの間伐材を材料にしております。

水蒸留蒸留法(Steam Distillation)

私たちの森を育てる仕事の中で得られた、原料となる植物を蒸留釜に入れ、下から水蒸気を通します。
植物中にある精油成分が遊離・帰化し水蒸気とともに上昇します。
その水蒸気を冷却することで液体化し、精油と水分が分離し、100%純粋な精油を得ることができます。
一緒に得られる水は芳香蒸留水(フローラルウオーター)と呼ばれ、
植物の水溶性の芳香成分が溶け込んでおりわずかに香りがあります。

  • 水蒸留蒸留法イメージ図