森を育てること
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植える
先ずは苗畑で作られた苗木を、山へ植えます。植える前には、植えた苗木が元気に育つようにするために「地拵え」と呼ばれる雑草などを整理する作業をします。植える時期は春や秋が一般的です。全く木がない場合にはスギの場合、100m×100mの枠の(1ha)の中に、およそ3.000本を植えるのが普通です。白い棒状のものは鹿が苗木を食べないように守るヘキサチューブというものです。
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下刈り
植えた苗木はまだ弱く、はえてくる雑草などに負けてしまいます。このため、雑草をかりはらったりして、苗木の成長を助けます。この作業は植えてから5〜10年くらいまで、苗木が雑草などに負けなくなるまで続ける必要があり、また、雑草が一番生い茂る夏場に行う作業のため、非常に暑く大変な仕事です。
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除伐,ツル切り
このころには、自然に生えてきた灌木などの樹木が、植えた樹木の成長を邪魔するようになってきます。そのため、育てようとする樹木の成長を妨げる他の樹木や雪などで曲がってしまったり、途中から折れてしまっている樹木や、木の幹にからみつくツル性植物を伐る除伐作業が必要になります。
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間伐
植栽、下刈、除伐をおこなってきた樹木は、順調に成長を続け、20〜30年くらいたつと、混み合ってきます。この混み合った状態が続くと、林の中は暗く、地面まで光が届かなくなるので、下草が生えない状態になり、様々な弊害が生まれてきます。それを防ぎ、樹木を太く育てるために、植えた木をある程度きり隙間をあけてあげる「間伐」という作業をします。「六月八日」の檜、杉の商品はこの間伐材を材料にしております。